アフターエフェクトはじめの一歩 コンポジション作成篇

アフターエフェクト技術

今回は アフターエフェクトの初歩にして最初の壁、
コンポジション作成篇をやっていきたいと思います。

なぜ壁かといいますと、
(自分もそうですが)こういう基本設定のような知識はクリエーターの人は
疎かにしてしまいがちですよね。


すぐに作り始めたいのにこの設定はどうしたいいんだと、その気持ち分かります。


コンポジションという言葉自体、聞き慣れないかもしれませんが、
簡単に言えば、タイムラインのことです。


タイムラインがなければ動画は作れませんよね。
そのため、最初に作る必要があります。

ここでは2通りのコンポジション作成方法を紹介したいと思います。

では、やってみましょう!

ゼロからコンポジションを作る場合


アフターエフェクトを起動したら、まずは画面真ん中に出てくる
「新規コンポジション」をポチってみましょう。


設定画面が開きます。

ここで動画の知識が十分にある方はどうぞお好きな設定にしていただいて、
そうでもない方は、プリセットから「HDTV 1080 29.97」を選んでみましょう。


「HDTV 1080 29.97」は簡単に言えば、

  • フルハイビジョンの大きさ(画質)
  • テレビで見るくらいの滑らかさ


という設定です。


そして下のほうにあるデュレーション(タイムラインの長さのこと)ですが
10秒ほどにしておけばいいと思います。※後から変更できます


とりあえずテストであれば、このまま「OK」に進みましょう。
新しいコンポジションが出来ました。

Ctrl + N でも新規コンポジションが作れるよ

撮影した動画素材に合わせてコンポジションを作る場合

動画素材に例えばテキストなどを合わせると想定しば場合、
基となる動画素材をプロジェクトパネルにドラッグ&ドロップします。

アフターエフェクト内に動画素材が読み込まれます。

今度は読み込んだ動画素材をドラッグして、

プロジェクトパネル下部のボタンにドロップします。

これによって、動画素材が持っている情報からそのままコンポジションを作ることができ、
コンポジション設定の手間を省くことができます。

コンポジション設定の変更

制作を進めていく中で、後からコンポジション設定を変更したいという場合も多々でてきます。

そうした時はメニューバーから、
コンポジション/コンポジション設定
を選びましょう。

Ctrl + K でもコンポジション設定の変更ができるよ

その他の設定

ここまで、コンポジション設定を簡単に説明してきましたが、
本番仕様であればいろいろ考える必要がでてきます。

一番重要なのは、幅&高さと思ってもらっていいと思います。

HDサイズで作ってしまってから4Kに変更する…
とかなるとちょっと面倒です。

もう一つ、テレビ関係の仕事でなければ、
「ドロップフレーム」となっている部分を
「ノンドロップフレーム」に変更しておくと良いです。

他の設定はまあ…後から変更しても何とかなります。

あとがき


ここ20年の映像機器の進歩は凄まじいもので、

ソフト側も最新の規格に対応しつつ
20年以上前の規格にも対応できるような仕様になっています。

プリセットの中には
常人は一生使わないであろう設定も残った状態にあるわけです。

しかし、イレギュラーな依頼も稀にありますので、
プロとして活躍しようと思うと、
古の仕様も勉強して損はないかもしれません。

今回は 「HDTV 1080 29.97」 のプリセットを使ってコンポジションが立ち上がるところで
OKとしましょう。  

次回はアニメーションの入り口の話をします。お疲れ様でした!

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