【アフターエフェクトはじめの一歩】レンダリング出力篇

アフターエフェクト技術

こんにちは!

最初にお詫びしないといけませんが、

サーバーの更新手続きを忘れてしまい、一時的に停止されてました!
その間、当ブログをのぞいてくれた方、申し訳ないです!!

気を取り直して、
動画クリエーターチップス、今回はレンダリングと出力の話をします。

前回前々回と素材配布とその使い方の話を書いて気づいたのですが、
出力しなければ使えないよね、と。

そこをちゃんと説明しないと、なんて不親切ブログとなってしまいますね。

さて、しかし出力というのは、なかなかにファイルの種類や設定項目が多く
理解が難しく感じられるかもしれません。

なので、ポイントを抑えて使いやすい設定を提案しましょう。

最初に結論

いきなり結論を書きますと、

おすすめのやり方Adobe Media Encoderを立ち上げ、
↓この画像のドロップダウンから、H.264を選択します。



そして以下のように設定します

・ファイル形式はMP4のH264

・幅x高さは、1920x1080

・ビットレートエンコーディングはVBR1パス

・ビットレートは8~12Mbpsくらい(状況によって調整)

・あとは変更なし

という感じです。
以下より細かいことを説明しますね。

用語解説

ちょっとこのへんの用語がややこしいので一度整理します。

・出力=書き出し=Output
ソフトに入っているデータを独立したファイルとして書き出すことを意味します。

・レンダリング=レンダー=Rendering
効果などがかかっている状態であれば演算処理が必要になるため、
その処理おこなったものを描画すること意味します。
しかし、AfterEffectsなどのソフトにおいては、同時に出力もするため
レンダリング≒書き出しという感じです。

・エンコード=変換=Encode
すでに独立しているファイルを別のファイル形式として出力し直すことを意味します。

AfterEffectsから動画を出力する方法

出力方法としては、
・Adobe Media Encoderキューに追加
・レンダーキューに追加
以下の2種類あります。

どちらの方法も
メニューバーのコンポジションの中にありますよ

Adobe Media Encoderキューに追加

この方法はAdobeの動画出力専門のソフトを経由するやり方です。

MP4含めいろいろなファイル形式に対応しています。

しかし、難点なのは、別ソフトなので立ち上がりが遅かったり、
変なタイムラグがあったり、せっかちな人だとイライラすると思います。

その点を除けば、エンコーダーとしては優れたソフトです。

レンダーキューに追加

AfterEffectsからレンダリングして直接出力する方法です。
早く結果が見たい時に使いやすい方法です。

レンダーキューって何?

レンダリング待ちリストに登録するような感じです。
複数のシーケンスを登録してから、レンダリングを開始することで、一気に出力できます。
登録の新しい順に出力されていくため、キュー(列)ということなのでしょうね。

1つ難点としては、現状MP4の出力ができません。

しかし、.avi や .mov で出力するのには十分な方法と言えます。

出力設定の解説

ファイルタイプは現状、MP4のH.264を選択するのが良いでしょう。

(MacならMOVのH.246でもいいかも)
圧縮率が高いので、繰り返し圧縮するには向きませんが、
データとして軽く、対応しているプレイヤーも多いです。
Youtubeも推奨しているので、そのままアップすることもできます。

サイズはFullHDサイズ1920x1080が良いと思います。

現状では仮に撮影データが4Kでも、4Kで出力するメリットがほとんどありません
今の映像機器の再生能力では4Kの性能を生かしきれないからです。
今後のことを考え、AfterEffectsのプロジェクトを4Kで残しておくのはいいと思いますが、
出力はFullHDで十分です。

次にビットーレートですが、用途によって変わってきます。

AdobeのMedia Encoderの場合、
初期設定でターゲットビットレート10Mbps、
最大ビットレート12Mbps
になってますね。

そのままYoutubeにアップしたり、テストで出力するなどであれば、
この設定で十分です。
おそらく8Mbpsでもパッと見でかなりキレイに感じると思います。

出力後に、編集ソフトで再編集→再出力する予定があったり、
アーカイブとして残しておくなら、それぞれを倍ほど高めの20~25Mbpsくらいがおすすめです。

そして、
ビットレートエンコーディングにも少し触れますと、
以下の2種類3項目があります。

CBR
動画中すべてのフレームに同じビットレートを適用して出力します。

VBR、1パス
重いフレーム(色数が多いなど)とシンプルで軽いフレームを考慮して、
ビットレートを調整しながら出力します。

VBR、2パス
1パスの場合との違いは、出力する前に解析処理が入ります。
そのため、ビットレート調整の精度が上がりますが、出力時間は倍ほどに延びます。

CBRとVBR、どちらでも大きな問題はありませんが、
おすすめするなら初期設定のVBRの1パスが良いかなと思います。

思った結果が得られなかったら、CBRも試してみて下さい。

まとめ

はい、いかがでしたか?
掘り下げるほど分かりにくくなるため、ザックリと書きました。

少し余談ですが、
もし本気で動画クリエーターをやっていく方で、
さらにwindowsのユーザーであれば、ぜひオススメしたいのは、
「grass valley code option」というAVIのコーデックです。(無償)

本来であればEDIUSという編集ソフト向けのコーデックですが、
AfterEffectsやPremiereでも使えます

macには「apple prores」という優秀なコーデックがありますが、
windowsではほぼ使えないですね。

その点をカバーしてくれるこれも優秀なコーデックです。

気になる方は検索してみて下さい!

今回もお疲れ様でした!

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